行って参りました。第4回世界展オーストラリアツアー!
日本では台風12号が猛威を振るっていたようで、被害に遭われた方には、お見舞いを申しあげます。
私達が旅行中は、お天気に恵まれ、持って行った折りたたみ傘とレインコートはほとんどお守り代わりでした。
成田を8月29日の夜に出発して、シドニーには30日の朝7時過ぎに到着しました。
眠い目をこすりながら、空港からホテルに行き着くまでに市内観光をしました。
ガイドをしてくださった日本人の女性Tさんが、とっても親切な方で、逆光にならないようにと場所に配慮をしてくれて初めての記念写真がこちら。
「太陽」の眩しい光が眠気覚ましになりました。
気候は、冬から春へと変わる間際。さすがに朝晩は涼しい感じでしたが、
日中「太陽」が昇りきると、汗ばむくらいの陽気でした。
シドニー湾の美しさは、世界で3本の指に入ると言われていています。景観を大切にしたシドニー市内は、夜景の明かりの色も白、赤、青、緑、黄色と統一されているそうです。
伺って面白いと思ったのは、ご覧のように夜は街のビルに煌々と明かりがともっていますが、これはビジネスマン達が残業しているのではなく、市民の税金で誰もいないオフィス棟に代わる代わる電気をともしているのだそうです!夜景の為に!!オーストラリア人は残業をあまりしないそうなのです。
ディナークルーズでは、7時から2時間半ゆったりとした船内ではジャズの生演奏を聞きながら3コースのお食事をいただきました。
一日目の夜はこのような感じで更けていきました。
埼玉県比企郡川島町にある、遠山記念館で7月31日まで
「繡(ぬい) 技とデザイン」
という展覧会を開催中です。
川越市内を車で抜けて、田んぼ道をしばらく行くと看板が見えてきました。
東金市と変わらない田園風景です。
駐車場に車を泊めて(駐車料無料)記念館のほうへ渡ると、大きな蓮田があり、今まさに見ごろな蓮の花が咲き乱れていました。普通の蓮よりも花弁の数が多くて、蓮にも色々な種類があることを知りました。
立派な長屋門が入り口です。
遠山記念館ホームページ
http://www.e-kinenkan.com/home.htm
美術館に江戸時代の小袖から、昭和時代の内掛けや振袖、筥迫、半襟などに見事な刺繍が施してありました。
展示作品の一部がこちらから拝見できます。
http://www.e-kinenkan.com/tenji11-04-03.htm
特に凄いと感じたのは、画面右上の腰巻です。
宝尽くしの腰巻は良く目にしますが、こちらは細かい松竹梅と折鶴と亀甲模様が全面に刺繍されています。
特に、亀甲模様は平糸で緯の方向にとても細やかに、正確な亀甲型に刺してあります。
全ての亀甲の中には花菱が刺してあり、その形もまるで判を押したような正確さ。
凄い技だと思いました。
江戸時代後期の作とありますが、大奥の中でも位の高いお姫様の為に作られたものではないかと思いを馳せていました。
白い折鶴模様が愛らしく、清楚な雰囲気が良い感じでした。
また、画面右下の紫杢目絞り縮緬地薊に蝶模様小袖は、以前工房でも薊模様の帯を制作したことがありますが、その元になっている小袖に出会えて嬉しかったです。
杢目絞りとは、布に不規則なしわを縫い出して、染め上がったときに縦縞の木目模様が現れる絞り染めの技法です。ご覧の通り、画像では分からないほど細かい縞模様でした。
そして、薊の葉も絞り染めで形作られている箇所があります。トゲトゲのある薊の葉を上手に染め出してあり、刺繍もさることながら、絞り染めの高度な技にも感心しました。
ホームページには載っていませんでしたが、遠山家のお嬢様が嫁入りのときにお召しになった、紅の総鹿の子絞りに、大きな菊が刺繍されている振袖と、花丸の打ち掛けもとっても印象的でした。
絞りの生地に刺繍をするのはとても難しいです。工房では、絞りの生地を刺繍の枠に張るときには、ごく薄いオーガンジーのような羽二重に絞りの生地を縫いとめてから、ゆったりと張っていました。
ゆるく張った生地はそんなに縫い締めることができないのですが、振袖の菊は大きかったので糸の渡りも長く、縫い絞めざるをえないような技法でしたが、しわ一つ寄っていませんでした。
http://www.e-kinenkan.com/tenji11-04-02.htm
こちらのページの左上の寄せ裂模様丸帯(部分) は、絽刺しです。恥ずかしいことに私は絽刺しをちゃんと拝見したのは初めてでした。それがとても凄い技なのです!丸帯だったということは、帰ってから知ったのですが、4~5メートルほどの長さがありました。全面により糸で絽刺ししてあり、寄せ裂の模様は能衣装を思わせるようなどれも異なる緻密な柄でした。ガラスケースが無かったので近くまで顔を寄せて見ることが出来、その模様の出し方をまじまじと拝見し驚嘆しました。日本刺繍ほど細かい刺繍は無いと思っていましたが、間違っていました。勉強不足です。
今回、この丸帯に出会えて本当に良かったです。日本刺繍は勿論いいけれど、絽刺しもいい!!と思いました。
他にも素晴らしい作品がありました。第1展示室と第2展示室に分かれていますが、合わせて30点ほどだったでしょうか。数は多くありませんが、内容が素晴らしいと思いました。
刺繍作品を堪能した後、実際にお住まいだった遠山家の邸宅を拝見しました。ここにお住まいだったのは、日興証券創立者の遠山元一氏のお母様、美衣さん。ご存命中は、元一氏のゲストハウスとしても使われていたようで、吉田茂首相もいらっしゃっていたそうです。
美術館に収められているものは、元一氏が生前世界各国から集められた美術品で、お母様の為に美術館を建てられたのだとか。
邸宅は3つの棟を廊下で繋いであり、表玄関のある棟は萱葺き屋根。
美衣さんのお部屋。
どこもかしこも、日本中から集められた銘木や、技術の集大成といった感じで、とても70年前に建てららたものには思えませんでした。
一見の価値、大いに有り!の、遠山記念館でした。
台風6号が猛威を振るっています。
西日本では大分被害も出ていると報道されていますが皆様のお宅は大丈夫でしょうか?今回の台風の進路は震災で傷ついた東北を避けるようなルートを取っていますね。
なでしこジャパンの優勝に引き続いて、お天気までも東北を応援しているように感じました!
今後関東地方にも接近していますので、皆様くれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。
さて、アメリカはケンタッキー大学での世界展が無事に終わり、これからは9月1日から開催のオーストラリアはアデレードフェスティバルセンターでの世界展の準備が華僑を迎えています。
アデレードという都市は、大自然と都市が一体となったような南オーストラリア州の州都になります。アデレード芸術祭をはじめ、年間200ものフェスティバルを開催するという、フェスティバルの大好きな都市なんですね。
ここで、マーガレットさんとパトリシアさんという、オーストラリアの会員の方が精力的に日本刺繍を広めるべく活動してくださっていて、今回の世界展の交渉ごとも全て引き受けてくださっています。世界展は毎回国が違うので、現地の会員さんのお力添えで成り立っているのです。
画像は中央がマーガレットさん、左側がパトリシアさん。 今回の世界展は2007年から毎年開催されている、南オーストラリア政府主催のOzAsia Festival という、アジアの文化を紹介する祭典の中に組み込まれるような形での開催です。
というのも今年のOzAsia Festival のテーマが日本なので、日本の芸術や芸能などがクローズアップされます!
http://www.ozasiafestival.com.au/
フェスティバルセンターからトレンス川を臨む
3.11の震災を受けて、オーストラリア政府観光局もこのような応援サイトを立ち上げて日本を応援してくれています。
http://school.australia.jp/news/2011/05/post-19.php
震災後、日本は一丸となって一人ひとりができることを懸命にやっているのを、世界の人々は見てくれていますね。
今こそ日本の文化が輝きを放つときなのだと感じています。
日本からも8月29日からツアーを組んで会員の皆さんと世界展に参ります。
こちらの報告も是非お楽しみに!
今日はぴかぴかのお天気で、緑が一層色濃くなって気持ちがいいですね。
紅会では、週末の22日日曜日にガーデン・オープン・チャリティを行います。
http://www.ngs-jp.org/katsudou/prop/yotei/yotei_2011.html
「N.G.Sジャパン」は英国の庭園文化とチャリティの精神を、普段は公開されない個人宅のお庭を公開しながら広げていこうと八年前より活動されています。
ご縁があって代表の谷口タミエ様と知り合い、紅会も二年前から参加しています。
谷口さんはホームページの中でご自信の夢をこのように語っておられます。
「私の夢は、「ノブレス・オブリージュ」という「大人であるべき姿は、社会人として気高い志を持ち日々『徳』を積みながら社会に貢献することを責務とする。」という「ヨーロッパ騎士道精神」の、この崇高な理念を理想に掲げ、この英国より賜りました「ガーデン・オープン・チャリティ~庭園福祉活動」が、日本において、「エレガント・ボランティズム」として根付き、活動の灯火を消さないために「志は高く行いは地道に」という「グローカルな行動」で、これからますます皆様に愛され持続可能な活動にしていくことです。更に大きな私の夢は、「スクール・フォー・ガーデニスト」が、日本における「英国生活文化並びに英国庭園文化、そして英国園芸文化」の学舎(まなびや)になり、より多くの皆様に英国の生活文化の奥の深い豊かな魅力を学んで頂きたいと考えております。それこそ、私の真の英国への恩返しのための大きな夢の実現へのチャレンジだと思うのです。」
と精力的です。
7000坪ある紅会の敷地の一部を公開して、日ごろは講座を開いているお部屋に屏風などの作品を置き、皆様をお迎えします。
当日はお一人ワンコイン500円を庭園福祉活動にご寄付を頂きます。
今回の収益金は東日本大震災の支援になると聞いていますので多くの方にお越しいただけたらと思います。
工房周辺(4月)
小説家島崎藤村「夜明け前」ゆかりの竹林が敷地の中心にあります。
今では紅葉も随分青葉になりました。
現在、アメリカのケンタッキー大学のアートギャラリーにて
「第4回繍道世界展」を開催中です。
繍道世界展とは海外において、アメリカはアトランタに在る日本刺繍センターと紅会が
3~4年に一度共同開催をしている日本刺繍の作品展です。
工房作品と紅会と日本刺繍センターの会員の作品が一同に並びます。
今年は春にケンタッキー大学と、秋にオーストラリアのアデレードで開催する予定です。
ケンタッキー大学で教授をされているロバートさん(中央の台の左側)は、
日本刺繍の美しさに魅了され長きに渡りアトランタに通われています。
今回、ご自身のお勤め先である大学での世界展開催に向けて尽力をしてくださっています。
世界各国の会員の手によって今も制作中の「フラクタル」作品。
この六角形はさらに増えていきます。
4月15日のオープニングレセプションには、日本大使館から藤崎大使もかけつけてくださいました。
会場には美しいハープの音色が響いていたようです。
紅会会員制作の興福院掛袱紗もガラスケースに陳列されました。
7月3日までの開催です。
私も飛んで行ってきたい!!
第36回全国展が終わり、あっという間にゴールデンウィークも過ぎました。
辺りを見渡せば、新緑がとても美しく、薫風のおいしい季節ですね。
この間に、紅会は68名の新しいメンバーを迎えて新年度が始まりました。
毎年、全国展で新会員を募集しています。
今年は東日本大震災があったにもかかわらず、
例年よりも多くの方にご入会をいただいています。
本当に心強いことだと思っています。
紅会で日本刺繍の道を皆様とご一緒に歩ませていただけることの
幸せを感じています。
連休が過ぎて東金の紅会本部に行くと、残念なことに藤とは終わりかけていました。
今は躑躅や紫蘭が綺麗に咲いています。
そして緑がとっても多くなったことを感じました。
気温も高くなってくると、身も心も一杯に開けるような気がします。
清々しいこの季節を満喫しながら、新しい一年を始めてまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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