紅会らしさ

今回の台風により被災された皆様に、深くお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

     

    

      

独自の自然観が日本の文化を支えてきたことは紛れもない事実です。「百年に一度・・・」といわれてきた自然災害が頻繁に繰り返されるようになれば今までの自然との距離感を考えずにはいられません。大切にしてきた自然との繋がりが蝕まれたものに変わってゆかないか心配です。

「紅会らしさ」を考えたとき、それは雅な模様であれ、写実であれ、先人の写しであれ、異国の模様であれ、作品の大小やデザインや技術以上にその作品が発する空気感が「紅会らしさ」であると感じます。例えば「地引上模様(刺繍をした上に刺繡を重ねる技法)=紅会らしさ」としたところで刺繍したものがそれを醸し出すかは刺繍されている皆さんの実感かと思います。

先代の磬師匠をはじめ、現会長の現在までの歩みを辿っても「自然とともに生き、土のぬくもりや動植物に畏敬の念をもちつつこの地の息吹に耳を傾けて、自然に倣ってものづくりをする」風土は言葉で説明するのは難しいセオリーではあります。

流行り病もまた先行きの見えない不安を煽ったりするものです。落ち着きましたらぜひ遊びにいらして下さい。

紅会のお教室では全国展制作がはじまりました。

このような時だからこその、皆さんの色とりどりの個性豊かな作品が生まれるそのお手伝いをさせていただく仕組みを整えてまいります。


紅会では、東京・大阪・名古屋、そして本部のある千葉県東金市の4地区にて日本刺繍教室を開催しています。
教室見学や無料の日本刺繍体験を開催中。詳しくは下記のリンクより紅会ホームページをご覧ください。

紅会ホームページはこちらから