検尺器(けんしゃくき)

紅会では毎年、養蚕農家から購入した繭から糸を挽き始める時には、繭1粒から出る糸の細さを調べる為に検尺器という道具を使っています。

     

     

     

     

1粒の繭からとれる糸の長さは一般的な種類で1,000m以上ありますが、細さは常に一定ではなく、最初の200~300m程までは3デニール前後ですが、その後3.5デニール前後になり、その後は徐々に細くなり1.5デニール程まで下がります。

また、その年に取れた繭の大きさなどにより細さは変わってきますので、検尺器によって100m強毎の細さを測っておくと、糸を挽いている時に今は繭14粒、15粒、16粒と検討がつくので楽です。(紅会では42デニールの糸を目標に挽いています)

糸を命がけで吐いてくれた蚕、大変な思いをして蚕を育てて下さった養蚕農家への感謝が深まる大切な工程です!

              


紅会では、東京・大阪・名古屋、そして本部のある千葉県東金市の4地区にて日本刺繍教室を開催しています。
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